著者: Dominic Sweetman, 版元: Morgan Kaufmann, ISBN 1-55860-410-3 この本は MIPS プログラミングのかなりわかりやすいガイドを目指したもので、特に他の 32-bit CPU と異なる点が詳細に書かれています。これは入手できる広い範囲の MIPS CPU について読みやすい、包括的な説明が書かれた最初の本です。 この本は他のオペレーティングシステムのことを知らなくはないような MIPS プログラマに大いに助けになるはずです。また、この本の著者は free-unix の信奉者で Linux/MIPS メーリングリストに参加しています。
MIPS アーキテクチャの父、John Hennessey はこの本に次の序文を寄せています: 「この本は MIPS アーキテクチャについて書かれた本の中で、 内容の完璧さと読みやすさにおいて最高のものです。」
この本は RISC CPU に関する多少の説明と MIPS アーキテクチャと命令セットの詳細な説明 (CPU 制御のための co-processor 0 命令、キャッシュの章、例外、メモリ管理及び浮動小数点) を含みます。 また詳しいアセンブラ言語のガイド、移植性に関するいくつかの注意点、 そしてかなり詳しいソフトウェアの例も書かれています。
次のサイトと
大きな書店で入手できます。512 ページで、US では約 $50、英国では 34 ポンドです。
更に二冊の本も挙げておきたいと思います。どちらも Morgan Kaufmann 社からで、www.mkp.com や大きな書店で入手できると思います。
著者: Farquhar and Bunce, 版元: Morgan Kaufmann, ISBN 1-55860-297-6.
PMON の作者による、低レベルの MIPS プログラミングを試みる際の読みやすい入門書です。 長所:例が豊富です。短所:アーキテクチャの大きな項目がいくつか抜けています (例えば、メモリ管理、浮動小数点や高度なキャッシュ管理など)。 これはこの本の読者層として想定されている組込用製品では使われない機能であるためです。
著者: Hennessy & Patterson, 版元: Morgan Kaufmann, ISBN 1-55860-329-8.
【和訳:コンピュ−タ・ア−キテクチャ〜設計・実現・評価の定量的アプローチ〜 ヘネシー&パターソン著、富田眞冶、村上和彰 訳 B5判、800ページ、価格(本体11,650円+税)ISBN 4-8222-7152-8 日経BP社。 訳は第一版のものです】
現在のコンピュータアーキテクチャの基本中の基本の教科書で、 プログラムがなぜ早かったり遅かったりするのかを知りたいなら必読です。この本が MIPS についてかどうかですが、とても MIPS に 似た アーキテクチャを例にしています。 この本の唯一の欠点はその大きさと重さです - 但し、重い本の通弊をもたず、この本はどのページにも価値があります。
By Prentice Hall, Published 05/1991, ISBN 0-13880-170-3. この本は MIPS 固有の技術標準、例えば関数呼び出し手順や、ELF の形式など、Linux/MIPS で使っている標準を多数規定しています。 残念ながら、これは現在品切れです。同様にサイト "http://www.mipsabi.org/" にも現在アクセスできません。
http://www.mips.com/publications 以下に各プロセッサの概説やデータシートが PDF 形式で置かれています。
NEC Electronics ( http://www.necel.com) には NEC 製の VR41xx プロセッサに関するマニュアルが一式そろっています。
【訳注:www.nec.co.jp にも多数置かれています。日本語のものは物によっては NEC に問い合わせる要あり。】
SGI 中心ですが、 http://techpubs.sgi.com にある ABI 関連の多数の文書は Linux/MIPS にも適用されるものです。
Oss.sgi.com には ftp://oss.sgi.com/pub/linux/mips/doc/ABI/ 以下に ABI 関連の文書が集められており、その中には電子的に読める MIPS ABI 文書や、N32 文書等があります。 これらの内には他の場所でも手に入るものもありますが、ここは基本的には一カ所に関連文書のすべてが集められている場所、です。