より詳しいマニュアルやTipsを公開していますので、ホームページもご覧ください。


KPilo V1 version 0.6.11
2005/02/10
Yoshikazu Hashimoto

  1. はじめに
  2. 特徴
  3. 動作環境(母艦)
  4. 動作環境(PalmOSデバイス)
  5. インストール方法
  6. 使用方法
  7. アンインストール方法(母艦)
  8. アンインストール方法(Palmデバイス)
  9. 使用条件
  10. 著作権
  11. 配布場所・連絡先
  12. 更新履歴

  1. はじめに

    KPilo V1は、Web上の情報を手軽にPalmOS機に取り込むためのソフトウェアです。母艦側で好きなホームページを登録しておけば、次回からHotsyncするだけでインターネット(World Wide Web)を自動巡回してMeDoc形式に変換し、PalmOS機に自動インストールします。

    Palmと連携して使うWeb巡回用のソフトウェアとしては、すでにPiloWebというすばらしいフリーソフトがあります。これはクリック一発でWebページを取り込み、DOC形式に変換し、インストール予約を実行してくれる優れものです。私も大変便利に利用させてもらっていましたが、先頃フリーウェアとしてのサポートは打ち切られ、より高機能なシェアウェア版であるPiloWebProに引き継がれました。

    私がこのソフトウェアを作成したのはPiloWebのサポート打ち切りがきっかけでしたので、その時点では「PiloWebには無いコンジットを搭載」が売りだったわけですが、現在「エムロジック株式会社」さんから販売されているPiloWebProにはコンジットも追加されているため、機能差はあまりなくなっています。性能・ライセンス価格・サポート体制などを比較して、お好きな方をお使いいただければと思います。

    内容は古いですが、Muchy.comさんで紹介してもらっていますので、レビュー記事を参考にしてください。

  2. 機能・特徴

  3. 動作環境(母艦)

    Windows2000及びWindowsXPで動作確認しています。

    Hotsync Managerが正常に動作しているWindowsマシンで全ての機能を利用できます。Palm社提供のランタイムライブラリJSync1.3 for Windowsが必要ですので、未導入の場合はJSync同梱版インストーラをご利用下さい。

    コンジットとインストール予約を除いた機能(設定/手動巡回)は、OSを問わずJava2対応の環境(LinuxやMacOSX)で動作すると思われますが、当方では動作確認を行っていません。

  4. 動作環境(PalmOSデバイス)

    標準で生成されるデータはMeDOC形式であるため、閲覧の為に別途「DOCビューア」が必要です。DOCビューアについては『http://muchy.com/review/docapp.html』を参照してください。

  5. インストール方法

    1. ダウンロードしたインストーラを実行します。
    2. スタートメニューの[プログラム]-[Palm Desktop]-[KPilo]-[Setting Editor]を起動し、必要な設定を行う。
    3. Palmデバイス用のアプリケーション「KPiloSwitc.prc」をインストールするため、HotSyncを実行します。 このアプリケーションは単体では何の役にも立ちませんが、Hotsyncの動作の為に必要です。
    4. Hotsync Manager でコンジットの動作設定を行います。有効化するには「Palm Desktopが本体を上書き」を選択します。

  6. 使用方法

    1. 設定エディタ

      • スタートメニューの[プログラム]-[Palm Desktop]-[KPilo]-[Setting Editor]を起動します。
      • [ユーザ設定]の[一般:出力ディレクトリ]で、テキストファイルやPDB(MeDOC)ファイルの保存先を指定します。
      • 取り込んだデータたをPalmに自動インストールするには、 [ユーザ設定]の[巡回:MeDoc形式PDBファイルに出力する]及び[PDBファイルをインストール予約する] オプションを両方ともONにしておきます。またユーザ名をPalmDesktopでのユーザ名と一致させておく必要があります。
      • サイト運営者等が用意した巡回設定ファイルをインポートする場合は、メニューの [ファイル]-[URLからインポートする] を選択し、出てきたダイアログで巡回設定ファイルの置き場所(URL)を指定します。ただし拡張子でタイプを判別するので、標準の拡張子と違う場合にはブラウザなどでダウンロードしてから、ファイルのインポートを実行してください。
      • 変更内容は自動的には保存されませんので、終了する前に [ファイル]-[設定を保存する] を実行して下さい。

    2. コンジットの設定(Windowsのみ)

      • Hotsync時に自動巡回する場合は、Hotsync Managerの動作設定で「Desktop Overwrites Handheld(PalmDesktopが本体を上書き)」を選択してください。

    3. 手動巡回アプリケーション

      • 手動巡回する場合は、スタートメニューの[プログラム]-[Palm Desktop]-[KPilo]-[Autopilot Downloader]を実行します。

    4. その他の特殊設定(プロキシサーバの設定等)

      • 一部の特殊設定は、プロパティ設定ファイルを編集する必要があります。プロパティエディタは [ヘルプ]-[プロパティ] で呼び出せます。
      • プロパティファイルでは、行頭に#記号の書かれた行はコメント行として読み飛ばされます。
      • 変更したプロパティは、設定アプリケーション及びHotsyncManagerの再起動後に有効になります。

      http.proxyHost
      プロクシサーバのアドレス
      http.proxyPort
      プロクシサーバのポート番号
      http.proxyUser
      プロクシサーバ認証用のユーザ名
      http.proxyPassword
      プロクシサーバ認証用のパスワード
      http.nonProxyHosts
      プロクシサーバを経由しない接続先アドレス(複数指定時は『|』で区切る)
      http.auth.ntlm.domain
      ドメイン名(NTLM方式プロクシサーバの場合)
      kpilo.textOutput.encoding
      テキスト書き出しのエンコーディング
      kpilo.editor.window.width
      Setting Editorアプリケーションのウィンドウサイズ幅
      kpilo.editor.window.height
      Setting Editorアプリケーションのウィンドウサイズ高さ
      kpilo.config.url
      巡回設定ファイルのURL(巡回設定ファイルをネットワークから読み込む場合)
      但しlastModifiedヘッダでの更新チェックやHotsyncの一日一回制限は無効になる。
      kpilo.connection.chance
      ネットワーク接続失敗時のリトライ回数
      kpilo.debug.level
      ログ書き出しのレベル(FATAL,ERROR,WORN,INFO,DEBUG,VERBOSEのいずれか)
      後の方ほど詳細なログ出力を行う。デフォルトはINFO。

  7. アンインストール方法(母艦)

    Windowsのコントロールパネルから[アプリケーションの追加と削除]を実行し、[KPiloV1 Conduit]を選択して、アンインストールを実行します。

  8. アンインストール方法(Palmデバイス)

    通常の手順でKPiloSwitchを削除してください。(ファイル単体で消す場合は、アプリケーション「KPiloView」およびデータベース「KPiloDB」を削除してください。)

  9. 使用条件

    このソフトウェアはフリーウェアです。下記の条項に従う限り、使用者の自己責任において自由に利用してください。

    以下のライセンス形態からいずれかを選択してご利用いただけます。登録の際には、電子メールにて作者(橋本祥一)まで連絡願います。
    また、開発を支援するなどの理由でのカンパや寄贈があれば、ありがたくお受けします。無料公開している物でも開発に経費は必要ですので、ご考慮のうえ協力頂ければ助かります。(ホームページ内のGoogle Adsenseバナーからスポンサーページを見に行ってくれる程度でも、そのうち私に小銭が入るかもしれません。よろしく。)

    作者はこのプログラムの使用または不使用による損害に対し一切の責任を負いません。また作者はこのプログラムの不具合に対する修正及びバージョンアップの義務を負いません。

    バイナリの配布/コピー/転載を行う際には作者の了解を得てください。無断で二次配布することはご遠慮下さい。(ソースコードはこの限りではありません。)

    実費以外の金銭受け渡しを伴う再配布は許可しません。

  10. 著作権

    このソフトウェアの著作権は、以下を除いて開発者である橋本祥一に帰属します。

    DOC形式ファイル生成機能の実装にあたっては、Koichi Dosita氏のPalmDoc.java v.0.0.1のソースコードを流用・改変させて頂きました。

    ソースコードの一部にはRelaxerの生成コードを利用しています。

    GUIライブラリとしてEclipse ProjectのSWTを使用しています。

    正規表現置換にはApatch Jakarta ProjectのOROを使用しています。

  11. 配布場所・連絡先

    本ソフトウェアの一時配布場所
    http://kamicup.at.infoseek.co.jp/

    オープンソースプロジェクト「kamicup」
    http://sourceforge.jp/projects/kamicup

    ソースコードのダウンロード
    http://cvs.sourceforge.jp/cgi-bin/viewcvs.cgi/kamicup/distribution/kpilo/

    作者の連絡先
    e-mail : yosikaz@yahoo.co.jp
    URL : http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Pit/1670/

    代金振込先
    ソニーバンク(0035) 普通預金口座
    店番号 001 - 口座番号 2076013
    橋本 祥一(ハシモト ヨシカズ)

  12. 更新履歴

    ▼ Ver 0.6.11 (Feb 10/06) -----------------------------
    KPiloV3 Server Betaを同梱した。

    ▼ Ver 0.6.10 (Jan 5/06) -----------------------------
    サイト設定ファイル取り込み機能で、拡張子が大文字の場合にエラーが出るバグを修正。

    ▼ Ver 0.6.9 (Dec 22/05) -----------------------------
    プロパティ設定でHTTPの認証に対応。(サイト毎に設定できるわけではないので専らプロキシ認証用。)

    ▼ Ver 0.6.8 (Aug 29/05) -----------------------------
    Hotsync Manager 6.0.1 対応のため CDK 6.0.1 JSync Update (sync20.dll) を同梱。

    ▼ Ver 0.6.7a (Aug 25/05) -----------------------------
    コンジットインストーラpInstallerを最新版に差し替え。

    ▼ Ver 0.6.7 (Mar 29/05) -----------------------------
    サイト種別「取り込まない」の場合にも、無駄にHTTP HEAD要求で更新チェックを実行していたバグを修正。

    ▼ Ver 0.6.6 -----------------------------
    サイト名に含まれる『{date}』を、ファイル書き出し時に日付に置換するようにした。

    ▼ Ver 0.6.5 -----------------------------
    EUCなどのページを変換した場合に一部の文字が化ける不具合に対処した。

    ▼ Ver 0.6.4 -----------------------------
    HTML4.0に規定された文字参照の解釈を実装。
    リンクを辿る際のインデックス文字からタグを削除するようにした。

    ▼ Ver 0.6.3 -----------------------------
    切り出し指定の正規表現についての注意書きを追加。
    RSS取り込みで、要素順序によっては正しく出力されない場合がある不具合を修正。

    ▼ Ver 0.6.2 -----------------------------
    PalmDesktopのデータフォルダを変更している環境で、巡回実行時に設定ファイルが読み込まれない不具合を修正。
    設定アプリケーションで日本語環境を自動判別して日本語表示するように変更。
    コンジットの巡回ログをSWTライブラリのGUI部品で表示するように変更したことにより、コンジットの起動時間が短くなり、レスポンスも改善した。
    コンジットの実行中に巡回処理を途中キャンセルできるように暫定処置。但しHotsync Managerのプロセスが終了してしまう場合がある。
    巡回実行時に読み込む設定ファイルの配置場所をURLで指定する隠し機能を復活。

    ▼ Ver 0.6.1 -----------------------------
    Hotsync IDに2バイト文字(日本語文字)が含まれる場合に、コンジットによる自動巡回ができない問題を修正。

    ▼ Ver 0.6.0 -----------------------------
    RSS対応
    GUI一新

    ▼ Ver 0.5.1 -----------------------------
    MeDOC生成時にjava.lang.ArrayIndexOutOfBoundsExceptionが発生するバグを修正

    ▼ Ver 0.5.0 -----------------------------
    プロパティファイルによりテキスト出力時の文字エンコード方式を指定可能にした
    ログ表示内容を少しだけ見直し

    ▼ Ver 0.5.0β1 -----------------------------
    手動巡回時にもMeDoc形式PDBファイルを生成できるように仕様変更
    (これで少しはLinuxやMacOSXでも使えるようになったかな?)
    コンジットでの自動巡回を一日一回だけに制限するオプションの追加
    サイト毎の文字置換設定の追加
    PiloWebProの設定ファイルインポートに対応
    その他内部設計の改善数点

    ▼ Ver 0.4.12 -----------------------------
    異なった参照(Ref)のある同一URLへのリンクがある場合に重複してダウンロードしてしまう点を修正
    リンクの解釈条件を緩和(シングルクォーテーションやクォーテーション無しのhref属性を許容)

    ▼ Ver 0.4.11 -----------------------------
    同じURLへのリンクが複数ある時に重複してダウンロードしてしまう点を修正
    コメントタグ内のリンクを解釈してしまう点を修正
    いつのまにか無効になっていた、ファイル更新日時(LastModifiedヘッダ)が前回と同じ場合にはダウンロードしない機能を復活(ユーザによる切り替えには未対応)

    ▼ Ver 0.4.10 -----------------------------
    暫定的にPiloWebの設定ファイルインポート機能追加(現時点ではPiloWebPro形式には未対応)

    ▼ Ver 0.4.9 -----------------------------
    GUIを少し改善(スクロールバー追加)
    コンジットインストーラをpInstallerに変えた
    前項に伴い自作アンインストーラを削除

    ▼ Ver 0.4.8 -----------------------------
    巡回設定のインポート機能を追加
    読込に失敗した場合には設定ファイルを新規作成するよう変更
    英語版準備のための部分的なリファクタリング(ソース中の文字列のリソース化)

    ▼ Ver 0.4.7 -----------------------------
    コンジット以外をマルチプラットフォーム対応
    ライセンス条項を一部改訂

    ▼ Ver 0.4.6 -----------------------------
    細かい修正(詳細忘れた)

    ▼ Ver 0.4.5 (Jan02/05) -----------------------------
    巡回時、サーバが見つからない場合に途中終了する問題を修正

    ▼ Ver 0.4.4 (Jan02/03) -----------------------------
    Hotsync中の自動巡回時に設定ファイルの指定が無効だった問題を修正

    ▼ Ver 0.4.3 (Dec28/02) -----------------------------
    整形時に<,>,",&のエスケープを解釈していない問題を修正

    ▼ Ver 0.4.2 (Dec15/02) -----------------------------
    生成されたDOCデータに文書サイズ情報が含まれない問題を修正

    ▼ Ver 0.4.1 (Dec08/02) ------------------------------
    ネットワーク上の設定ファイルの読みこみに対応
    JNI Invoker(ランチャ)のごく小さな修正

    ▼ Ver 0.4.0 -------------------------------------
    マルチユーザ対応
    設定ファイルの書式変更
    内部処理の抜本的改革

    ▼ Ver 0.3.4 -------------------------------------
    致命的ではないバグの修正

    ▼ Ver 0.3.3 -------------------------------------
    MeDOC形式でのHotsyncに対応

    ▼ Ver 0.3.0 -------------------------------------
    DOC形式でのHotsyncに対応(専用ビューアの不要化)

    ▼ Ver 0.2h --------------------------------------
    JavaプログラムのKickerをGCCで作りなおしてファイルサイズを減らした。
    JSync同梱版の配布を開始

    ▼ Ver 0.2f2 --------------------------------------
    環境変数の設定を不要にした。(HSPでJavaプログラムのKickerを作った。)

    ▼ Ver 0.2f ---------------------------------------
    PalmDesktopがシステムドライブ以外にインストールされていても起動できるように修正
    アンインストーラで関連ファイルを一括削除できるように改善
    設定アプリが一部英語(?)表記だったので日本語に修正

    ▼ Ver 0.2e ---------------------------------------
    インストーラを少し改善

    ▼ Ver 0.2d ---------------------------------------
    コンジットのアンインストーラを同梱

    ▼ Ver 0.2c ---------------------------------------
    自動巡回時に巡回結果が保存されない特大チョンボを修正

    ▼ Ver 0.2b ---------------------------------------
    Hotsync Manager起動後2回目以降のHotsyncで応答が無くなる不具合を修正

    ▼ Ver 0.2a ---------------------------------------
    自動巡回が実行できないことがあるバグを修正
    ユーザディレクトリ指定の必要がなくなった。
    マルチユーザ使用が可能になった。(但しユーザごとの巡回先切り替えには未対応。)

    ▼ Ver 0.2 ----------------------------------------
    Hotsync時の自動巡回に対応
    設定アプリの修正

    ▼ Ver 0.1a ---------------------------------------
    ビューアの内部処理を少し改善。
    ビューアの現在閲覧位置/文書サイズ の表示位置変更
    インストール方法を変更

    ▼ Ver 0.1 ----------------------------------------
    Palm用ビューアを高速化 but 所詮Javaの速度
    説明書の対応JavaVMをxKVMのみに変更。(ColorKVMでは激遅なので)
    メモ帳DBへHotsyncする機能を実装

    ▼ Ver 0.0a1 --------------------------------------
    KVMアプリとして、闇より生まれた。