※20211020版にて、Raspbian(buster)ベースに切り替えました。  今回ネットワーク設定周りがStretchからまた少し変わったので、↓の方法から  インターフェース毎に設定ファイルを別けるようにしました。  /etc/network/interfaces.d/の中を見ていただければ別け方が判るかと思います。 ※20190318版にて、Raspbian(Stretch)ベースに切り替えました。  Debianはネットワーク設定周りがFedora系ほどフレキシブルにできないので  /etc/network/interfaceを直接書き換えるようにしましたので、通常のWEBを  同居させようという方はご注意ください。 ※今までのIPアドレス通知装置とは中身が別物ですので予めご了承ください。  詳しくは、最後の『□その他、技術的補足など』を参照してください。 □Raspbian(buster)で構築するIPアドレス通知装置 Raspberry Piで動作する「Raspbian(buster) Lite」を使ったMyDNS.JP向けの IPアドレス通知装置のディスクイメージ(ブータブル)です。 実際にはHTTP-BASIC形式で通知するダイナミックDNSでしたら、何でもOK だと思います…が、MyDNS.JP以外での動作保障とサポートは致しかねます。 □事前準備 1.IPアドレス通知装置のディスクイメージをダウンロードして展開する   mydns-adapter-raspbianXXXXX.img.xz ※xzフォーマットで圧縮していますのでご注意ください。 2.ディスクイメージをSDHCカードに焼く ダウンロードして展開したディスクイメージを、4GB以上のSDHC(Class10以上 が望ましい)に、Windowsならwin32diskimager、Linuxならddなどで焼いて、 Raspberry Piにて起動する。 ※4GBは最低限の空き容量しかないので、8GB以上のSDHCに焼いて、起動後に  raspi-configでパーティションをリサイズすることをお勧めします。 3.IPアドレス通知装置(Raspberry Pi)と設定用パソコンをLANに接続する Raspberry Piは、自宅サーバーと同じネットワークに有線LANで接続をする。 Internet ----- BroadBandRouter -----+----- Server | +----- IPアドレス通知装置(Raspberry Pi) | +----- (設定用パソコン※) ※設定用パソコンはIPアドレス通知装置を設定するときにだけ必要 □IPアドレス通知装置の設定 1.設定用パソコンのネットワークを、一時的に以下のようにする   ネットワークアドレス:192.168.81.10   ネットワークマスク:255.255.255.0   ※ゲートウェイやDNSは設定しなくてOK 2.以下のURLにアクセスをする   http://192.168.81.81:81/ 3.以下のログインIDとパスワードでログインをする   Login ID:mydnsadmin   Password:mydnspasswd 4.「SEND IP SETTING」で、MyDNS.JPのIDとパスワードなどを設定する 「IPアドレス通知先URL(HTTP-BASIC方式)」には、IPを通知するためのURLが IPv4/IPv6それぞれ設定できる。MyDNS.JPの場合はデフォルトのままでよい。 「MyDNS.JPアカウント情報」には、使用するMyDNS.JPのIDとパスワードや、 そのIDでIPv4/IPv6をそれぞれ何分毎に通知するか(もしくはしないか)などを 設定できる。またそれぞれのIDごとにメモも設定することが出来る。 設定が出来たら「CHECK」を押し、間違っていなければ「OK」を押すと設定が 完了する。(OKを押すと、設定した際のcrontabの設定が表示される) 5.「SYSTEM STATUS」で通知が出来ているかどうかを確認する 設定したIDごとに、IPv4/IPv6で通知が成功(OK)しているのか、失敗(NG)して いるのかを確認することが出来る。設定直後は未通知(YET)になっているので 設定した間隔まで待ってから通知が出来ているかどうかを確認すること。 (OKやNGを押すと、その時の通知結果を別ウィンドウで見ることが出来る) また、IPアドレス通知装置のネットワーク設定やルーティング設定も確認でき るので、IPアドレス通知装置がうまく動作していない場合には、これらの情報 とともにレポートをお送りください。 6.「ADAPTER SETTING」でIPアドレス通知装置の設定変更が出来る IPアドレス通知装置のネットワーク設定は、デフォルトではIPv4がDHCP、IPv6 がAUTOになっている。利用する環境により固定IPを設定する場合には、ここで 設定変更が出来る。 (インターネットにアクセスできるIPアドレスを設定すること) また、IPアドレス通知装置にログインする際のパスワード変更や、IPアドレス 通知装置の初期化もできる。 通常は「SEND IP SETTING」を設定するだけでOKだが、Raspberry Piも24h365d 動作の保障があるわけではないので、あくまで補助的なものとしての利用を お勧めします。 □その他、技術的補足など ・Raspbian(buster) Liteを日本語でインストールしてあります。 ・一般ユーザー名は「mydnsuser」、パスワードは『myuserpasswd』 ・rootのパスワードは『myrootpasswd』 ・LOCALEは「en_US.UTF-8 UTF-8」と「ja_JP.UTF-8 UTF-8」を追加して、  デフォルトは「en_GB.UTF-8」にしてあります。 ・Raspbian(buster)のデフォルトユーザー(pi)は削除してあります ・NTP参照先としてntp.jst.mfeed.ad.jpとntp.nict.go.jpを設定 ・Timezoneは「ASIA/Tokyo」にしてあります。 ・ホスト名は「mydns-adapter.local」としています ・MTAとしてPostfixをインストールしてあります ・防御系ツールとしてBan4ipをインストールしてあります ・PiCamやSPI,I2C,1-Wire, Remote GPIOはEnableにしてあります。 ・以前入れていたgpsd関連も入れてあります。 ・ffmpeg(avconv)やfswebcamを入れてあります。 ・ハードウェアWatchDogタイマーを有効にしています。  /etc/watchdog.confに設定してあるとおり、ハングアップして10秒すると  強制的にリセット(再起動)がかかります。  ただし、ブートイメージにダメージがあるとブートできません。 ・Jessieの時に入れていたopen_jtalkは入れていません。 ・stretchの時に入れていたRaSCSIは入れていません。 ・設定用ネットワークは「eth0:99」として用意 ・各種設定は「/home/mydnsuser/.adapter/data」以下に保存 ・MyDNS.JP http://www.mydns.jp/ ・Raspberry Pi http://www.raspberrypi.org/ ・Raspbian https://www.raspbian.org/ ・Ban4ip https://github.com/disco-v8/Ban4ip 本システムでFuture Versatile Group/MyDNS.JPが製作した部分については NEW BSD LICENSEとしますが、そのほかのオペレーティングシステムや ソフトについては、それぞれが宣言するライセンスによるものとします。