2.3.6.1 文字列メソッド
以下は 8 ビット文字列および Unicode オブジェクトでサポートされる
メソッドです:
-
最初の文字を大文字にした文字列のコピーを返します。
-
width の長さをもつ中央寄せされた文字列を返します。パディングには
空白が使われます。
| count( |
sub[, start[, end]]) |
-
文字列 S
[start:end] 中に部分文字列 sub
が出現する回数を返します。オプション引数 start および end
はスライス表記と同じように解釈されます。
| decode( |
[encoding[, errors]]) |
-
codec に登録された文字コード系 encoding を使って文字列をデコード
します。encoding は標準でデフォルトの文字列エンコーディング
になります。標準とは異なるエラー処理を行うために errors を
与えることができます。標準のエラー処理は
'strict' で、エンコード
に関するエラーは ValueError を送出します。
他に利用できる値は 'ignore' および 'replace' です。
バージョン2.2 以降で新規追加された 仕様です。
| encode( |
[encoding[,errors]]) |
-
文字列のエンコードされたバージョンを返します。標準のエンコーディング
は現在のデフォルト文字列エンコーディングです。
標準とは異なるエラー処理を行うために errors を
与えることができます。標準のエラー処理は
'strict' で、エンコード
に関するエラーは ValueError を送出します。
他に利用できる値は 'ignore' および 'replace' です。
バージョン2.0 以降で新規追加された 仕様です。
| endswith( |
suffix[, start[, end]]) |
-
文字列の一部が suffix で終わるときに
True を返します。そう
でない場合 False を返します。オプション引数 start がある場
合、文字列の start から比較を始めます。end がある場合、文字
列の end で比較を終えます。
-
全てのタブ文字が空白で展開された文字列のコピーを返します。
tabsize が与えられていない場合、タブ幅は
8 文字分
と仮定します。
| find( |
sub[, start[, end]]) |
-
文字列中の領域 [start, end) に sub が含まれる場合、
その最小のインデクスを返します。
オプション引数 start および end はスライス表記と
同様に解釈されます。sub が見つからなかった場合
-1
を返します。
| index( |
sub[, start[, end]]) |
-
find() と同様ですが、sub が見つからなかった場合
ValueError を送出します。
-
文字列中の全ての文字が英数文字で、かつ 1 文字以上ある場合には真を返し、
そうでない場合は偽を返します。
-
文字列中の全ての文字が英文字で、かつ 1 文字以上ある場合には真を返し、
そうでない場合はを返します。
-
文字列中に数字しかない場合には真を返し、その他の場合は偽を返します。
-
文字列中の大小文字の区別のある文字全てが小文字で、かつ 1 文字以上
ある場合には真を返し、そうでない場合は偽を返します。
-
文字列が空白文字だけからなり、かつ 1 文字以上ある場合には真を返し、
そうでない場合は偽を返します。
-
文字列がタイトルケース文字列であり、かつ 1 文字以上ある場合、
すなわち大文字は大小文字の区別のない文字の後にのみ続き、
小文字は大小文字の区別のある文字の後ろにのみ続く場合には真を返します。
そうでない場合は偽を返します。
-
文字列中の大小文字の区別のある文字全てが大文字で、かつ 1 文字以上
ある場合には真を返し、そうでない場合は偽を返します。
-
配列 seq 中の文字列を結合した文字列を返します。文字列を
結合するときの区切り文字は、このメソッドを適用する対象の文字列に
なります。
-
width の長さをもつ左寄せした文字列を返します。
パディングには空白が使われます。width が
len(s)
よりも小さい場合、元の文字列が返されます。
-
文字列をコピーし、小文字に変換して返します。
-
文字列をコピーし、文字列の先頭部分を除去して返します。
chars が省略されるか
None の場合、空白文字が
除去されます。chars が与えられていてかつ None
でない場合、chars は文字列でなければなりません;
このメソッドを適用した対象の文字列の先頭部分から chars 中の
文字が除去されます。
バージョン2.2.2 以降で変更された 仕様:
引数 chars をサポートしました
| replace( |
old, new[, count]) |
-
文字列をコピーし、部分文字列 old のある部分全てを new
に置換して返します。オプション引数 count が与えられて
いる場合、先頭から count 個の old だけを置換します。
| rfind( |
sub [,start [,end]]) |
-
文字列中の領域 [start, end) に sub が含まれる場合、
その最大のインデクスを返します。
オプション引数 start および end はスライス表記と
同様に解釈されます。sub が見つからなかった場合
-1
を返します。
| rindex( |
sub[, start[, end]]) |
-
find() と同様ですが、sub が見つからなかった場合
ValueError を送出します。
-
width の長さをもつ右寄せした文字列を返します。
パディングには空白が使われます。width が
len(s)
よりも小さい場合、元の文字列が返されます。
-
文字列をコピーし、文字列の末尾部分を除去して返します。
chars が省略されるか
None の場合、空白文字が
除去されます。chars が与えられていてかつ None
でない場合、chars は文字列でなければなりません;
このメソッドを適用した対象の文字列の末端部分から chars 中の
文字が除去されます。
バージョン2.2.2 以降で変更された 仕様:
引数 chars をサポートしました
| split( |
[sep [,maxsplit]]) |
-
sep を単語の境界として文字列を単語に分割し、分割された単語
からなるリストを返します。maxsplit が与えられた場合、最大
で maxsplit 個になるように分割します。sep が指定されて
いないか
None の場合、すべての空白文字が単語の境界になります。
-
文字列を改行部分で分解し、各行からなるリストを返します。
keepends が与えられていて、かつその値が真でない限り、
返されるリストには改行文字は含まれません。
| startswith( |
prefix[,
start[, end]]) |
-
文字列の一部が prefix で始まるときに
True を返します。そう
でない場合 False を返します。オプション引数 start がある場
合、文字列の start から比較を始めます。end がある場合、文字
列の end で比較を終えます。
-
文字列をコピーし、文字列の先頭および末尾部分を除去して返します。
chars が省略されるか
None の場合、空白文字が
除去されます。chars が与えられていてかつ None
でない場合、chars は文字列でなければなりません;
このメソッドを適用した対象の文字列の両端から chars 中の
文字が除去されます。
バージョン2.2.2 以降で変更された 仕様:
引数 chars をサポートしました
-
文字列をコピーし、大文字は小文字に、小文字は大文字に変換して返します。
-
文字列をタイトルケースにして返します: 大文字から始まり、残りの
文字のうち大小文字の区別があるものは全て小文字にします。
| translate( |
table[, deletechars]) |
-
文字列をコピーし、オプション引数の文字列 deletechars の中に
含まれる文字を全て除去します。その後、残った文字を変換テーブル
table に従ってマップして返します。変換テーブルは長さ 256
の文字列でなければなりません。
Unicode オブジェクトの場合、translate() メソッドはオプションの
deletechars 引数を受理しません。その代わり、メソッドは
すべての文字が与えられた変換テーブルで対応付けされている s の
コピーを返します。この変換テーブルは Unicode 順 (ordinal) から
Unicode 順、Unicode 文字列、または None への対応付け
でなくてはなりません。対応付けされていない文字は何もせず放置されます。
None に対応付けられた文字は削除されます。ちなみに、
より柔軟性のあるアプローチは、自作の文字対応付けを行う codec
を codecs モジュールを使って作成することです
(例えば encodings.cp1251 を参照してください。
-
文字列をコピーし、大文字に変換して返します。
-
数値文字列の左側をゼロ詰めし、幅 width にして返します。
width が
len(s) よりも短い場合もとの文字列自体が
返されます。
バージョン2.2.2 以降で新規追加された 仕様です。
Release 2.3.3, documentation updated on 平成16年6月28日.
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