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復調用コールバック関数

フレームワークが復調ように呼び出すコールバック関数群 More...

Functions

void init_demodulator (void)
 復調器の初期化 More...
 
void radio_demodulate_wide_FM (short idata[], short qdata[], short *left, short *right)
 ワイドFMの復調コールバック関数 More...
 
void radio_demodulate_non_wide_FM (int idata, int qdata, short *left, short *right)
 ワイドFM以外の復調コールバック関数 More...
 

Detailed Description

フレームワークが復調ように呼び出すコールバック関数群

復調器のためにフレームワークから呼び出すコールバック関数。復調アルゴリズムは全てこの中に記述する。

関数は大きく分けて2種類に分けられる。ひとつは初期化関数で init_demodulator() がこれである。 その他の関数は実際の復調を行う関数である。

Function Documentation

void init_demodulator ( void  )

復調器の初期化

復調アルゴリズムの初期化を行う。アルゴリズムが変数を初期化しなければならないようなときには、 この関数の中に初期化プログラムを書く。

この関数は、radio_demodulate_wide_FM()radio_demodulate_non_wide_FM() が 呼ばれる前に一度だけ呼ばれる。

void radio_demodulate_non_wide_FM ( int  idata,
int  qdata,
short *  left,
short *  right 
)

ワイドFM以外の復調コールバック関数

Parameters
idata受信IFのI(in phase)データ。32bit符号付き固定小数点数。フォーマットはQ1.31
qdata受信IFのQ(Quadratural phase)データ。32bit符号付き固定小数点数。フォーマットはQ1.31
left復調オーディオ信号の左チャンネルデータ。16bit符号付き固定小数点数。フォーマットはQ1.15
right復調オーディオ信号の右チャンネルデータ。16bit符号付き固定小数点数。フォーマットはQ1.15

ワイドFM以外の信号を復調するために呼ばれるコールバック関数。この関数と radio_demodulate_wide_FM() の 切り替えはフレームワークが自動的に行うため、ユーザー側は気にしなくていい。

非ワイドFM以外のモードにはAM, SAM, LSB, USB, Narrow FM, CW の受信モードがある。これらの受信モードの 検出は、コールバック関数内部のスケルトンが自動的に切り分けているので、それぞれの場合ごとに復調アルゴリズムを 書けばよい。

LSBとUSBの復調コードの大半を共有したい場合には、一部でLSB/USBの判断を行われなければならない。この場合は radio_api_is_USB() APIを使うことで判別を行う。

なお、ワイドFMモードから非ワイドFMモードへの切り替えがSHマイコンから出された場合、実際のFMモードからの 復調器の切り替えは二段階になりうる。最初の段階では radio_demodulate_wide_FM() の呼び出しが終了し、 radio_demodulate_non_wide_FM() の呼び出しへと切り替わる。次の段階では、radio_demodulate_non_wide_FM() の中で正しい復調モードが検出され、スケルトンの動作が切り替わる。

この二段階切り替えは必ず起こるというわけではなく、FPGAの実装形態に依存する。単にフレームワークは二段階切り替えにも 対応できるということである。

IF入力(idata, qdata)、AF出力(*left, *right)ともFsは31.7kHzである(トランジスタ技術誌2015年5月号pp183)。 1サンプル毎に呼び出されるので、このコールバックは1秒間に31,700回呼び出される。

IF入力データとAF出力データの語長が違うことに注意。データのパック形式は固定小数点型であるため、いずれも データの値の範囲は[-1,1)となる。しかし、C言語としての取り扱いは整数なので、それぞれの最大値は異なる(IFデータの 最大値はAFデータの65536倍)。

void radio_demodulate_wide_FM ( short  idata[],
short  qdata[],
short *  left,
short *  right 
)

ワイドFMの復調コールバック関数

Parameters
idata受信IFのI(in phase)データ配列。32bit符号付き固定小数点数。フォーマットはQ1.31
qdata受信IFのQ(Quadratural phase)データ配列。32bit符号付き固定小数点数。フォーマットはQ1.31
left復調オーディオ信号の左チャンネルデータ。16bit符号付き固定小数点数。フォーマットはQ1.15
right復調オーディオ信号の右チャンネルデータ。16bit符号付き固定小数点数。フォーマットはQ1.15

ワイドFM以外の信号を復調するために呼ばれるコールバック関数。この関数と radio_demodulate_non_wide_FM() の 切り替えはフレームワークが自動的に行うため、ユーザー側は気にしなくていい。

IF入力(idata[], qdata[])、AF出力(*left, *right)ともFsは31.7kHzである(トランジスタ技術誌2015年5月号pp183)。 1サンプル毎に呼び出されるので、このコールバックは1秒間に31,700回呼び出される。

IF入力はワイドFMではオーバーサンプルされた値が入力する。そのため、1サンプルあたりのデータ数は1ではない。 具体的なオーバーサンプル値は、マクロ WIDE_FM_OVERSAMPE で知ることができる。まとめると、この関数の中では idata/qdataそれぞれ WIDE_FM_OVERSAMPE 個のデータを復調処理して、1個のleft/right データを生成する。

IF入力データとAF出力データの語長が違うことに注意。データのパック形式は固定小数点型であるため、いずれも データの値の範囲は[-1,1)となる。しかし、C言語としての取り扱いは整数なので、それぞれの最大値は異なる(IFデータの 最大値はAFデータの65536倍)。