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クラスの型

WSCbaseList

メソッド関数仕様



WSGIappObjectList 関数の説明

書式
WSDbaseList* WSGIappObjectList()
機能
アプリケーションに1つ存在するインスタンス管理クラスの グローバルインスタンスを取得する関数です。
処理
引数
なし。
返値
インスタンス管理クラスインスタンスへのポインタ
注意
この関数はグローバル関数です。 返されたポインタを解放してはいけません。
サンプル
  //更新待ちのインスタンス達を更新します。
  WSGIappObjectList()->execUpdate();



getInstance 関数の説明

書式
WSCbase* getInstance(char* cname,char* iname)
機能
指定したクラス名称とインスタンス名称を持つGUIクラスの インスタンスを検索する関数です。 クラス名称、インスタンス名称とも 完全に一致しなければなりません。 ただしクラス名称に WSCbase を指定すると、 クラス名称に関係なく指定したインスタンス名称を 持つインスタンスが検索されます。
処理
クラス名に WSCbase を指定すると、全検索を行います。 その他は、その指定されたクラスのみを検索します。
引数
(in)char* cname クラス名称
(in)char* iname インスタンス名称

返値
GUIインスタンス
注意
指定するクラス名称で WSCbase 以外を指定した場合、 指定したクラスそのもので生成されたインスタンスのみ、 検索を行ないます。 したがって、例えば、WSCvlabel を継承する WSCvbtn を、 WSCvlabel で検索したとしても検索されません。
サンプル
  //WSCvlabel クラスの名称 newvlab_000 なるインスタンスを取得します。
  WSCbase* inst = WSGIappObjectList()->getInstance("WSCvlabel","newvlab_000");



getRemoteInstance 関数の説明

書式
WSCRbase* getRemoteInstance(char* iname)
機能
GUIクラスのリモートインスタンスの取得を行います。
処理
リモートサーバに存在するリモートインスタンスのうち、 公開されているリモートインスタンスへの 参照(仮想リモートインスタンス)を取得します。
引数
(in)char* iname インスタンス名称

返値
仮想リモートインスタンス
注意
エージェント、リモートインスタンスサーバが起動されている 必要があります。
サンプル
  // newvlab_000 なるリモートインスタンスへの参照を取得します。
  WSCRbase* remote_inst = WSGIappObjectList()->getRemoteInstance("newvlab_000");
  // 取得されたリモートインスタンスへアクセスします。
  if (remote_inst != NULL){
    remote_inst->setProperty(WSNlabelString,"Hello!");
  }



existInstance 関数の説明

書式
WSCbool existInstance(WSCbase* instance)
機能
指定されたインスタンスが正しいインスタンスであるかどうかを 調べる関数です。
処理
引数
(in)WSbase* instance GUIクラスのインスタンス

返値
True = 正しいインスタンス、False = 妥当でないインスタンス
注意
サンプル
void sample(){
  WSCbase* inst = ...//正しいインスタンスかどうか調べたいインスタンス。
  WSCbool exit = WSGIappObjectList()->existInstace(inst);
  if (exit == False){
    //無効インスタンス、または無効ポインタである。
  }else{
    //正しいインスタンスである。
  }
}



execUpdate 関数の説明

書式
void execUpdate()
機能
未更新のインスタンスの udpate() 関数を呼び出して、 表示を更新する関数です。
処理
引数
なし。
返値
なし。
注意
サンプル
WSGIappObjectList() を参照してください。



addEvent 関数の説明

書式
void addEvent(WSCbase* instance,long trigger)
機能
イベントを通知したいインスタンスを登録する関数です。 登録の際、トリガを指定することができます。 トリガを省略すると、WSEV_NONE とみなされます。 登録したインスタンスに対して、execEvent() 関数によって 一斉にイベントを通知することができます。 通知は、イベントプロシージャ名またはトリガを指定して行います。 ただし、トリガを省略して登録した場合は、 イベントプロシージャ名を使った通知しかできません。
処理
登録されたインスタンスに対して、execEvent()関数によって、 イベントを一斉に通知し、イベントプロシージャを実行することが できます。
引数
(in)WSbase* instance 登録したいインスタンス
(in)long trigger 登録したいトリガー

返値
なし。
注意
サンプル
void sample_proc(WSCbase* object){
  // WSCbaseList::execEvent(char*)でイベント通知を行います。
  WSGIappObjectList()->addEvent(object);
}
void sample_proc2(WSCbase* object){
  // WSCbaseList::addEvent()で登録されたインスタンスの
  // 指定されたプロシージャ名のイベントプロシージャを実行します。
  WSGIappObjectList()->execEvent("procedure1");
}



execEvent 関数の説明

書式
void execEvent(long)
機能
addEvent() 関数で登録されたインスタンスに対して、 トリガを指定してイベントを通知する関数です。 execEvent() の引数とaddEvent() で指定したトリガが一致した すべてのインスタンスにイベントが通知されます。 ただし、そのインスタンスに指定したトリガに貼り付けられた イベントプロシージャがなければ何も起きません。 また、WSEV_NONE を指定しても何も実行されないので、 addEvent() でトリガを省略して登録したインスタンスに対して、 トリガ指定でイベントを通知することはできません。
処理
指定されたトリガで登録されたインスタンスに対して、 イベントを一斉に通知し、イベントプロシージャを実行することが できます。
引数
(in)long trigger 通知したいトリガー

返値
なし。
注意
サンプル
void sample_proc(WSCbase* object){
  // WSCbaseList::execEvent(char*)でイベント通知を行います。
  WSGIappObjectList()->addEvent(object,WSEV_ACTIVATE);
}
void sample_proc2(WSCbase* object){
  // WSCbaseList::addEvent()で登録されたインスタンスの
  // 指定されたトリガのイベントプロシージャを実行します。
  WSGIappObjectList()->execEvent(WSEV_ACTIVATE);
}



execEvent 関数の説明

書式
void execEvent(char* evname)
機能
addEvent() 関数で登録されたインスタンスに対して、 イベントプロシージャ名称を指定してイベントを通知する関数です。 登録された中で、指定した引数と同じ名称のイベントプロシージャを 持つすべてのインスタンスに対して、そのイベントプロシージャの プロシージャ関数が実行されます。
処理
登録されたインスタンスに対して、この execEvent()関数によって、 イベントを一斉に通知し、イベントプロシージャを実行することが できます。
引数
(in)char* evname 実行させたいイベントプロシージャ名称

返値
なし。
注意
サンプル
addEvent() を参照してください。



delEvent 関数の説明

書式
void delEvent(WSCbase* instance,long trigger)
機能
addEvent() 関数で登録されたインスタンスの登録を解除する 関数です。 この関数の実行後は、解除されたイベントに対して、 イベントプロシージャの実行は行われません。
処理
引数
(in)WSbase* instance 登録したインスタンス
(in)long trigger 登録したトリガー

返値
なし。
注意
サンプル
void sample_proc(WSCbase* object){
  // WSCbaseList::addEvent() で登録されたインスタンスの登録を解除します。
  WSGIappObjectList()->delEvent(object,WSEV_ACTIVATE);
}


Document Release 3.70

For Use with Wide Studio Release 3.70, Spring 2004


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