XooNIpsは研究論文や実験データ、数理モデル、プログラムというような多様な情報にメタ情報を付加してインターネット上で世界中の人々と情報を共有するデータベースサイトを簡単に作ることができるソフトウェアです。
XooNIps はコンピュータシステムに精通していなくてもデータベースサイトを構築する手助けをします
XooNIps はWEBサイトのコンテンツを管理する機能を受け持つので、ユーザはWEBサイトのデザインに集中することができます。
XooNIps はWEBサイトに登録されたコンテンツの品質管理の機能を持ちます。
このソフトウェアは元々、実験データや数理モデルシミュレーションプログラムなどを利用する神経科学者の為のニューロインフォマティクスのツールとして開発されました。
ニューロインフォマティクスは脳の謎を解明する為の突破口として神経科学と情報学を融合させた新しい研究分野です。2005年11月にこの学際的分野の挑戦を征服するために国際協力を促進するためにニューロインフォマティクス国際統合機構(INCF)が設立しました。このような状況で、理研BSIのNIチームはXooNIpsの開発に着手しました。現在XooNIpsはNI以外の学問分野の多くのユーザにも広まっています。
XooNIpsはオンラインでの情報共有に興味のある人々が利用できるようにフリーのオープンソースソフトウェアとして公開されています。最近では情報共有の為のツールとして図書館や他の研究機関でも利用されています。
2007年4月にNIJCがXooNIpsの追加機能の開発等の運営管理を引き継ぎました。
サイトの運営に関する項目 (例 ユーザの登録方法やアイテムの公開方法など) は管理画面で適切な項目を選ぶことで簡単に設定できます。
設定項目の一例:
ユーザ登録における設定項目
[モデレータが新規ユーザの登録を承認をする] (モデレータが新規ユーザのプロフィールを確認してから登録を承認する)
[自動的に登録を承認する]
アイテム(コンテンツ)公開における設定項目
[モデレータが公開を承認する] (公開する前にアイテムの内容を確認する)
[自動的に公開を承認する]
Public領域
この領域に登録されたアイテムは誰でもアクセスすることが可能になります。
この領域にアイテムを登録して公開するためにはモデレータの承認が必要です。
Group領域
登録ユーザでグループを作り、グループのみがアクセス出来る領域です。
グループ領域にアイテムを登録してグループで共有するためにはグループ管理者の承認が必要です。
Private領域
サイトに登録しているユーザ個人の領域です。ユーザ個人の領域として自由に利用できます。
XooNIps は12種類の異なったデータフォーマットをアイテムタイプとして用意しています。今後新しいタイプのデータが出てきた場合には新たにアイテムタイプを作成することで対応することが出来ます。
アイテムはIndexTreeで整理します。IndexTree はアイテムの登録領域毎にPublic、Group、Privateのタブで分類されています。それぞれのタブにはキーワードで細かくアイテムを分類登録することが出来ます。
新しくユーザを登録するときはモデレータが登録の内容を確認してから実際にユーザを登録するという方法が選択出来ます。(設定画面で変更できます)
この機能により悪意のあるユーザの登録を防ぐことができます。